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2010.01.17 *Sun

Secret Garden12

兵士とジョーカー達3人の間に数秒の緊張が走り、けれどジョーカー達を
認識した兵士によってすぐにその緊張は解かれた。


「ジョーカー様とシェリル様でしたか。失礼をいたしました。侵入者かと
思ったものですから・・・」
「いや、かまわないよ。こんな夜更けまで見回りご苦労様だね」


剣を下ろし謝罪を口にした兵士に、内心の焦りを押し殺したポーカー
フェイスでジョーカーが優しく労いの声をかける。
こういう光景は珍しい事ではない。
ジョーカーもシェリルも塔に出入りする兵士達に対し、一度も偉そうな
こと口にしたことはなく、友達のように狎れ合う事はなかったが、労い
の言葉をかけたり、心配をされれば礼を言ったりと、とても良好な関係を
築いてきた。


「恐れ入ります。しかし・・・こんな夜更けにこんな場所で何を?」


それは尋問というより、心底不思議に思っての質問という感じだった。
それでも核心に触れられて一瞬言葉に詰まる。

だが意外にもその一瞬の沈黙を破ったのは、先ほどまで絶望に俯いていた
シェリルだった。


「まぁ!こんな時間にこんな所で、こんな格好で人目を忍んですることと
いったらダンスの練習に決まっているじゃないの。明日のサロンで私も
他国の偉い人とダンスを踊らなくてはならないのよ。失敗してヒールで足を
踏みつけて穴でも開けたら国の一大事になっちゃうもの。だからお兄様にも
こんな格好をしてもらって特訓しているってわけよ」
「はぁ・・・」


納得したようなしないような・・・兵士達は半信半疑といった顔だ。
それもそうだろう、それならば地下じゃなくてもいいんじゃないかという
疑問が湧く。
だが今度はそれに気づいたGがすかさずフォローを入れた。


「お部屋でしていただこうかとも思ったのですが、シェリル嬢ちゃまの
ダンスはとてもパワフルでダイナミックで大胆ですので・・・。お部屋で
ダンスの特訓などいたしましたら高価な調度品の危機にございます」
「えっ!!ちょっとじぃ、私そこまで酷くはないわよ!?・・・チェスト
の1つくらいは壊すかもしれないけど」


Gと完全に否定しきれないシェリルのやりとりに、兵士達の表情は
「あ~・・・」と声に出しそうな程、同情的なものへと変化した。
兵士達はシェリルのダンスなど見たこともなかったが、恐らく日ごろの
シェリルの元気すぎる立ち居振る舞いから簡単に想像できてしまったの
だろう。
もうこうなったらダンスが酷いというあながち嘘でもないシェリルの
不名誉を理由に押し通すしかない。


「まぁ・・・そういうことです」
「それは、練習のお相手をするのも大変そうですね・・・兵士用の脛あて
でよければお貸しいたしましょうか」
「ありがとう。疲れてきて避けきれなくなったら借りに行くよ」


兵士達から向けられた物凄い同情の視線と言葉に、ジョーカーはお芝居
ではない苦笑いを返した。




☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆ ☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆ ☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆



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Rose' (ロゼ)

Author:Rose' (ロゼ)
 
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シルバニアファミリーをベースにして
+アレンジを楽しんでいます。

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