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2010.01.13 *Wed

Secret Garden11

「とうとう最後ね」


その部屋は塔の地下の最も奥にひっそりと存在していた。
今は蜘蛛の巣やら埃で豪華さは感じないが、他の部屋のドアよりも一際
大きな両開きのそのドアに施された彫刻は中々立派なものだ。
そのドアの前で3人は立ち止まった。


「確かここ、何も無いがらんとした広いホールだったわよね・・・」
「ああ・・・」


大きな不安が3人の中に広がっていく。
日付も時間も場所も確実な事は何も解らない。
塔の地下だというジョーカーの推理が外れていて、もし、ここに入って
『道』が存在しなければ、3人は確実に追い詰められ幸せとは程遠い場所
へと追いやられるだろう。

今はただ、そこに『道』が存在してくれることを願うしかない。


「では、参りましょうか」


Gの問いにシェリルもジョーカーも無言で頷いた。
もう後戻りは出来ないのだ。
それならば目の前にあるドアを開けるしかない。

Gがドアの取っ手に手をかけ静かに引けば、ぎぃぃぃぃ・・・という
不快な音が辺りに響き渡った。

Gを先頭に歩を進め、最後尾のジョーカーが同じ不快音を響かせながら
そのドアを閉める。
地下と言う場所だけに窓は一切なく、まして光源はGの持つランプ
1つのみだ。
周りの闇が濃くて入り口からでは周りの壁すら見えない。


「とりあえず、部屋の壁伝いに回ってみるしかございませんね・・・」
「そうだな・・・確か昔ここに冒険で来た時には、壁のところどころに
照明用の蝋燭があったと思うから、それを探してランプの火をうつし、
部屋を明るくしてみよう」


部屋の端から一つずつ明かりを灯していき、徐々に部屋全体が見渡せる
ようになっていく。
最後のひとつに火を灯した頃には、もうGのランプが不要なくらいの
明るさになっていた。

3人で部屋の中央に移動し、部屋をもう一度ぐるりと見渡した。


「ないわ・・・どこにも『道』なんて・・・」


シェリルがそう言って唇を噛み締める。


「シェリル・・・」


絶望に肩を震わせる妹の肩を優しくジョーカーが抱きよせる。


「まだわからないよ。夜明けまでにはまだ時間はある」
「そうでございますよ。もしかしたらこれから開けるのかもしれません
し、何かの都合で遅れているのかもしれません」


ジョーカーの言葉にGが同意し、胸ポケットから懐中時計を取り出して
時間を確認しようとした瞬間、ばんっ!!という激しい音がしてホール
のドアが開かれた。


「動くな!」


低く威嚇するような声がホールに響き渡る。
息を飲んで3人が一斉にそちらを見れば、そこには見回りの兵士が剣を
構え立っていた。






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COMMENT

物語、すてきーー♪
シルバニアってかわいい。
2010/01/14(木) 23:32:08 | URL | mino #- [Edit
minoさん
はじめまして^^*

物語を気に入ってくださったようで嬉しいです!
お話更新してるとなかなかシルバニアが出てきませんが
またお立ち寄りくださいねっ♪
コメントありがとうございました(*´ω`*)
2010/01/15(金) 16:33:28 | URL | Rose' #DhuRAo1g [Edit
オルドローズの剣の設定も、素敵すぎですv-10
ここで兵士がでてくるとは!!!
今回も、素敵に期待を裏切ってくれるロゼちゃんです!!
2010/01/16(土) 11:27:37 | URL | リルプ #- [Edit
リルプさん
剣の設定は書き始めるまでは、普通の刃のある剣
だったのに、なぜか書き始めたらああなりました^^;

読んでくれてる方が退屈しないように、いい意味で
期待を裏切るように頑張ります!(笑)

2010/01/16(土) 17:35:44 | URL | Rose' #DhuRAo1g [Edit

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Rose' (ロゼ)

Author:Rose' (ロゼ)
 
ただの薔薇マニアです…。
 
シルバニアファミリーをベースにして
+アレンジを楽しんでいます。

真夜中のシルバニアは大人の密かな
楽しみなのです☆













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