This Archive : 2009年12月

--.--.-- *--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT :

2009.12.31 *Thu

Secret Garden7

「おかえり、じぃちゃん」
「ただいま戻りました」


ノックをせずに部屋に入ってきたGが、ジョーカーに深く頭をさげる。
主の部屋にノックをせずに入れるのは、たくさんの使用人がいても
執事だけの特権だ。


「遅くなりましたが、信頼できる筋からの情報が手に入りました。本日の
国賓をもてなす宴は深夜過ぎまで続くようで、そちらの警備に塔の見張り
も一部回されていて通常の巡回よりも回数が減るそうです」
「好都合だな。で、時間は?」
「見回りの予定は1時間おき・・・というところまでは解ったのですが、
何時から1時間おきなのかは、上の命令によって変わるので、はっきり
わからないとの返事でございました・・・」
「それはいつも通りか」


兵士による塔の見回り時間は毎日変わる。
それは脱走の企てや外部からの進入をより強固に防ぐためのものだ。
変則的にすることで計画をたてるのは難しくなる。


「兵士を油断させる意味でもディナーやバスタイムなんかは通常と
同じにした方がいいな・・・となると、22時から祝宴が終わって
兵士達が戻ってくるまでが勝負か」
「22時を過ぎて、巡回が過ぎた後に出発という事でいかがでしょうか」
「そうだな・・・とりあえず地下に一番近い俺の部屋に集合しよう」
「かしこまりました。シェリル嬢ちゃまにもこれからお茶をお持ちいた
しますのでその時にお伝えいたします」
「うん、頼むよ。それと、じぃちゃん・・・」
「どうなさいました?」


こんな風にジョーカーが言いよどむのは珍しい。
Gはお茶の準備をしようと踏み出した足を止め、ジョーカーに向き直った。


「本当に・・・一緒に行っていいのか?招待状にもあったように命を
落とすかもしれないのに・・・。もし残りたいと思うならじぃちゃん
が罪に問われない様に今ここでじぃちゃんを解雇して他国の貴族の友人に
紹介状を書くよ。そうすればさすがにデイジー女王も手出しできないし、
じぃちゃんは自由だ・・・」


一緒に行って欲しいのは山々だ。
ジョーカーにとってGは替えの利くただの執事ではなく、妹のシェリル
以外で唯一信用できて本音を言える大事な存在。
後がない自分やシェリルとは違うGに『命を落とすかもしれないけど
着いてきてくれ』なんて言えるはずがない。

だが小さい頃からずっとジョーカーを見てきたGにはジョーカーのその
気持ちが手にとるように解った。
いつも話しをする時はまっすぐに目を見て話すジョーカーが視線を外した
ままだ。
こういう時は大抵自分の本心を隠して無理をしている時。
それは幼少時からまったく変わっていない。


「ぼっちゃま、Gは今までお傍についていてとても幸せでございました。
この塔に来ると決めた時同様、今も迷いはございません。Gの望みは死ぬ
その瞬間まで、お二人のお傍でお世話をさせていただく事です。そのぼっちゃ
まとシェリル嬢ちゃまが居なくなったこの世界に残って多少生きながらえた
としてもGは幸せではございません」
「じぃちゃん・・・」
「幸いGには他に家族と呼べるものもございませんし、人生最後くらい
ずっと仕えてきた主と未知の世界を目指す冒険をしても罰は当たらない
と存じます」
「・・・・・」


Gの優しい言葉にジョーカーの胸がいっぱいになる。


「・・・じぃちゃん」
「はい」
「ありがとう・・・」


ジョーカーの言葉にGは嬉しそうに目を細めた。





☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆ ☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆ ☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆


結局年末の忙しさで旅立つところまで書けませんでした。
気づけばあっという間に大晦日でございます^^;

年内のお話更新はこれが最後です。
(大晦日に2本更新はさすがに無理なのでorz)

今年はシルバニアに嵌り、それを通して素敵なお友達が出来て、
素敵なお店に出会い、生まれて初めてのチャレンジも色々とできて
とても満ち足りた1年でございました。

また来年も仲良くしてくださいね♪

皆様も、よいお年をお迎えくださいませ(*´ω`*)ノシ


スポンサーサイト

2009.12.30 *Wed

Secret Garden6

「・・・・・」
「・・・・・」


シェリルがこうやって無言で目をぱちぱちする時は大抵、話を理解できて
いない時だ。


ジョーカーはふぅ~・・・と息を吐き出し、小さな子に話して聞かせるように
静かな声で語りかけた。


「いいかい?シェリル。俺とじぃちゃんが今夜だと結論付けたのは、過去に
神隠しにあった人が消えたのが新月だったからってだけじゃない。それだけ
なら単なる偶然が重なったとも言えるからね」


ジョーカーの声にシェリルはコクコクと無言でうなずいた。


「2つ目の根拠は、オルドローズが魔女であるということだ。魔女の魔力は
月に大きく影響を受け、新月の夜がもっとも魔力が高まるらしい。そして、
3つ目の根拠が『歌』だ」
「歌?」
「そう、この国に伝えられてるオルドローズの歌」
「・・・招待状が届いたら 開けないで 煮て焼いてくっちまえ?」
「・・・だからその途中からの歌詞は一体どこから」


シェリルの言葉にジョーカーは激しく脱力し、がっくり肩を落とした。
だがシェリルがはっきりと覚えていないのも仕方がない。
オルドローズの歌は小さい子が手遊びで歌う歌だ。
赤ん坊の時からこの塔に閉じ込められ、シェリルの教育を行ったのは
ジョーカーとじぃちゃんのみ。
一緒に手遊びしてくれたり、小さい子の手遊び歌を優しく歌ってくれ
たりする存在はシェリルにはいなかったのだ。

もっとも、城で育ったとしても禁忌とされている『オルドローズの歌』
を城でシェリルに教える者がいたとは思えないが・・・。

時折塔の窓から子供たちの声が風にのって入ってくる事はあっても
はっきりと聞こえるわけではない。
それで恐らく、他国の古い毬つき歌と混じってしまったのだろう。


「シェリル、オルドローズの歌は正しくはこうだ・・・

『オルドローズの招待状が届いても 決して中を見てはいけないよ
 オルドローズの招待状は 二度と戻れぬ片道切符
 月の光の灯らぬ内に 暖炉にくべて灰にしよう』」
「月の光の灯らぬ内に・・・」
「そう、それが恐らく『新月の夜』を指していると思われるのさ」
「だから今夜なのね」
「もしかしたらそれは次の新月かもしれない。でも次の新月なんて
待っている間にデイジー女王によって、お前は他国に渡されてしまうだろう。
俺達に与えられたチャンスは今夜だけだ」
「それならゆっくりしてはいられないわね。持っていけるもの
も限られているようだし、部屋に戻って着替えと準備をするわ!」



再び勢いとやる気を取り戻したシェリルの言葉にジョーカーが深く頷いた。







2009.12.29 *Tue

Secret Garden5

「で、お兄様。その招待状にはなんて書いてあるの?」
「・・・見てみるか?」


そう言ってジョーカーは招待状を封筒から取り出すとシェリルへ
差し出した。
シェリルがそれを受け取ってカードを開き、声に出して読み上げる。


「『注意事項』・・・①荷物は身につけられる程度のものだけ。
②部屋は綺麗に片付けず、誰にも別れの挨拶をしない。
③同行できるのは試練を一緒に乗り越える覚悟がある者だけ。
④試練の中で命を落とす事も考慮されたし。
⑤半端な覚悟で望むべからず。
⑥道は地の底に開かれる
以上・・・幸運を祈る」
「・・・」
「・・・何この招待状。時間もはっきりした場所も書かれてないじゃないの」
「ああ、ただ・・・ここで『地の底』って言ったら塔の地下しかないから、
その辺は場所を特定しやすくて助かるな。今じぃちゃんが塔内の見回りの時間
を調べてくれてる。それと日付は恐らく今日、陽が落ちてからだ」
「どうしてそうわかるの?」

不思議そうに首をかしげるシェリルにジョーカーは先ほどまで読んでいた本を
指差した。


「あれはさっきまで読んでいた本ね。何が書かれているの?」
「う~ん、本と言うのはちょっと違うかな。これはある人の日記さ」
「日記?」
「そう、おそらく俺たちと同じようにオルドローズからの招待状が
きて、その招待を受けた人のね。もっとも表向きは『神隠し』って
なってるようだけど。ほら、ここを見てごらん。最後の日の日記だ」


ジョーカーが開いたページをシェリルが覗き込めば、そこには
3行程の短い走り書きがされていた。


『とうとう届いた。
 今夜は新月だ・・・私は行く。
 神が私を呼んでいるのだ』


「・・・届いたのはオルドローズの招待状って事ね」
「他にもオルドローズが関わっていると思われる失踪者の資料を昼間
じぃちゃんと調べたんだけど、その神隠しとされている失踪は全て新月
に起こっているんだよ。そして今夜がその新月なのさ」


ジョーカーの自信に満ちた結論にシェリルは目をぱちぱちと瞬いた。




2009.12.27 *Sun

すぃーとあっぷるぱい

今日はアレンジに使用した大物&小物の中から、すぃーとあっぷるぱい
さんの商品をご紹介です。

アフィリエイトではありませんので、安心してクリックして見てみて
くださいね!
※画像クリックですぃーとあっぷるぱいさんの商品ページが開きます


まずは友人からの質問が多かった【IHのクッキングヒーター!!】

4


ドールハウスでIHとかみたことないよね!?って一目惚れして自分への
クリスマスプレゼントに購入しました。
本当はそっちをセットで使おうと思っていたのだけど、BARのカウンター
にはペイントしたカーブがかかったものの方が合ったことと、冷蔵庫と
レンジフードの高さがシルバニアのお家よりも高さがあったので断念し
今回はIHクッキングヒーターとオーブンの部分だけ設置しました。

上にのっているケトル2種はそれぞれこちらで詳細が見れます。

【ステンレス製 ティーケトル】

【シルバーコーヒーポット】


後はそのほかに使用した小物達です。

【カウンターに飾られた薔薇の花】(花瓶はもっていたものを使用)

【じぃちゃんがちびっこに配っているオレンジジュース】

【ワインを冷やしている氷】

【ワインオープナー】

【ウォールライト】(アレンジ前の状態です)


小さなものだけど、あるとないとじゃイメージが大きくかわります^^*

他にも今回使用&ご紹介できなかった素敵なお品物たくさんで、価格も
他のミニチュアパーツのお店より安いです。
ケーキとかパンとか凄く可愛いの多いし、1こからでもメール便や
定形外郵便で送ってくれたりします。

シルバニアものでこれを揃えようと思ったら、どれだけのセットを
買わなくちゃいけないの・・・ってなりますよね。
セットの中のこれだけ(1こだけ)ほしいのに・・・と思いながら
しかたなく買っていたりしません?

小物1こも持ってない・・・っていう方にはセットは嬉しいものなの
だけど、ある程度揃っていると、そのセット売りがネックになって
しまったり・・・。

必要じゃないものまで入ったセットに1000円払うなら
シルバニアのものより精密で繊細なものを、ほしい物だけ楽しく
チョイスして1000円の方が得した気分になるのは私だけでしょうか;

そして何よりここのお店をお勧めする理由が『店長のお人柄』なのです。

色んなお店でネットショッピングを皆様されると思いますが、
連絡のやりとりをしていると、お店の方の人柄が見えてきたりします。
ましてやその連絡のやりとりがこちらからの質問だったりすると
それは顕著に文章に現れてきます。

私は今回こちらのお店でお品物を購入する際に、色々と質問を
させていただいたのですが、店長さんからのお返事はとても温かで
親切で丁寧なものでした。

店長さんの話だと『こちらの品物は(大きさ的に)シルバニアや
プチブライスに使えますか?』という質問もよくあるのだそうです。

買うときに不安に思ったら聞ける。それに親切に丁寧に応えてくれる。

これって目の前に商品がならんでいるわけじゃないネットショッピング
ではとても大事だけど、なかなか出会えないことですよね(´・ω・`)

そういう理由でそういう店長さんの素敵なお店を紹介させていただきました。

このブログのリンクにもお店のトップページへリンクさせていただきました。

是非その素敵店長さんの可愛いミニチュアいっぱい!(*´д`*)なお店に
行ってみてください♪
(見てるだけでも幸せになれます/笑)


※この記事からお買い物をしても、ロゼにお店からの報酬等は一切
ございません。
(報酬目的の紹介は私のポリシーに反するのでしません)

本当に自分でいいと思ったのでお友達にも教えたいと思った気持ちから
ご紹介させていただいております。
また紹介の掲載については、すぃーとあっぷるぱいさんに許可を得て
掲載しております。
リンク先の画像や説明の無断転用や掲載はおやめくださいますよう、
お願い申し上げます。


2009.12.25 *Fri

Merry Christmas!!

「ねぇ、お兄様。もしかして今日はクリスマスなんじゃない?」


9_20091225184429.jpg


ピアノの調律をしていたシェリルがふと手を止めてジョーカーに
そう尋ねれば、カウンターの中のセッティングを黙々と続けていた
たジョーカーもその手を止めた。


8_20091225184429.jpg


「ああ、そうだね・・・ツリーは前もって飾っててセーフだけど
他の準備は何もしてなかったな。ごめん・・・」
「仕方ございませんよ。なんせ『こちら』に来てから短時間で
あの古かったお店をここまでにしたのですから」
「そうもじゃよ、みんな頑張ってるもじゃ」


ジョーカーの言葉にすかさず店の中のお掃除をしていたGと
メイドのもじゃが励ますようにフォローをいれた。



「うん、でもせっかくのクリスマスにケーキもないのは、やはり
少しさびしいね」


そうジョーカーが苦笑いを浮かべた時、外から賑やかで元気な子供たち
の声が聞こえてきた。
・・・いや、正確にいうなら声というより歌だ。


「あれは・・・クリスマスキャロルじゃないかしら」
「そのようでございますな」
「だんだん近づいてくるもじゃ!」


歌声は店の入り口へと向かっている。

Gがその正体を見極めるべく、入り口のドアを開けた。


「これは・・・」


11_20091225184429.jpg


「あ!!じぃちゃんだぁ~~♪」
「めりーくりちゅまちゅ~~!!」
「じぃちゃぁ~~ん♪めりーくりすますなの~~」

店先に出てきたGをみつけてちびっ子たちが駆け寄る。

その後ろから大きなお皿を2人で抱えてくるのは、クパパとクママだ。


12_20091225184428.jpg


「こんばんは。メリークリスマス。多分店の準備に急がしくてクリスマスの
準備なんて手が回らないだろうって思ったから、みんなからのケーキを差し
入れにきましたよ」
「あたちもくりーむぬったー!」
「ぼくもー!」


明るい笑顔にさっきまで寂しく感じた店の中がパーティーのように
賑やかになった。


「ありがとうございます。今ちょうどケーキもないクリスマスは
寂しいと話していたところなので、とても嬉しいです」
「そうだろう。この人数であの古い店を数日の内にここまでにしたんだから
しかたないよ。君たちがとても頑張っているのはみんな知ってるさ。今日
ここにこれない人たちからも『頑張れ』と『メリークリスマス』のメッセージ
を預かってきたよ」


クパパの言葉にクママもちびっ子たちもウンウンとうなずいた。
ジョーカーとシェリルの瞳が優しさに触れて潤んでいる。


「本当に・・・ありがとうございます。飲み物は今朝入荷してきてたくさん
あるんです。もしよろしかったらお礼に是非飲んでいってください。美味し
いワインもたくさん入ったんですよ」
「おお、そりゃありがたいな。じゃ遠慮なく」
「あなた、調子にのって呑みすぎないでよ?」
「わかってるって;」
「お子様達にはオレンジジュースでよろしいでしょうか」
「ええ、お願いします。Gさん」
「じゃ、みんなお席につくもじゃよ~」
「「「「はぁ~~~い!」」」


13_20091225184428.jpg


良い子のお返事で各自がそれぞれ席についたのを確認するとシェリルは
静かにピアノを奏でだした。
曲名は先ほどちびっ子たちが歌っていたクリスマスキャロルだ。
ピアノにあわせてちびっこたちも歌いだす。


14_20091225184440.jpg


小さな店の中に大きな優しさが満ちていく。

それはジョーカーとシェリルが生まれて初めて味わった『暖かなクリスマス』
だった。



☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆ ☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆ ☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆


Secret Gardenの番外編です^^*


あなたにも素敵なクリスマスが訪れますように・・・

Merry Christmas



*** admin ** NewEntry ***

FC2カウンター



プロフィール

Rose' (ロゼ)

Author:Rose' (ロゼ)
 
ただの薔薇マニアです…。
 
シルバニアファミリーをベースにして
+アレンジを楽しんでいます。

真夜中のシルバニアは大人の密かな
楽しみなのです☆













ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



オークション情報





Copyright © しるばにあ かふぇ。 All Rights Reserved.
テンプレート配布者: サリイ  ・・・  素材: TripISM  ・・・  まとめ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。